AutoCADでは、図面の尺度が変わっても寸法文字や矢印の大きさを一定に保つために、「異尺度対応(注釈尺度)」を使用します。
異尺度の寸法スタイルを設定しておけば、1/10や1/100など異なる尺度でも見やすい寸法を自動で配置でき、毎回倍率を調整する手間がなくなります。
この記事では、異尺度対応の寸法スタイルの設定方法をわかりやすく解説します。
仁(じん)画像付きのSTEPは、下で確認できますよ!
Contents
異尺度寸法スタイルの設定
異尺度の設定と寸法の設定方法を解説します
STEP


- コマンド「DIMSTYLE」を入力します
- 「寸法スタイル管理」が表示されます
STEP


- 「新規作成」をクリックします
- 既存のスタイルを元に新しい寸法スタイルを作ります
- 新しい寸法スタイル名を「Standard2026」にします
- 「続ける」をクリックします
STEP


- 「寸法線」のタブの設定をします
- 画像の設定に合わせればとりあえず大丈夫です
STEP


- 「シンボルと矢印」のタブを設定します
- 「矢印」の項目で「1番目」「2番目」「引出線」の矢印を設定します
- おすすめはあまり主張が激しくない「小黒丸」と「30°開矢印」です
- 矢印サイズは「1.5」に設定します
※文字のサイズが1:1のとき高さ「2mm」なので、それと同じぐらいの矢印サイズが好ましいです
STEP


- 「寸法値」のタブを設定します
- 「文字スタイル」は「ゴシック体」がおすすめです
- 「塗り潰し背景」は「背景」に設定すると寸法記入時に自動で背景を塗り潰してくれます
- 「文字の高さ」は1:1のときの高さ「2mm」に設定します
- その他は画像通りで問題ありません
STEP


- 「フィット」のタブを設定します
- 「寸法図形の尺度」で「異尺度対応」にチェックを入れます
※「異尺度対応」にチェックを入れると、ビューポート内で寸法を引いたときに自動で尺度に合った文字高さで記入されます
STEP


- 「基本単位」のタブを設定します
- 「精度」を「0.0」にします
- 「変換単位」と「許容差」のタブはそのままで問題ありません
- 「OK」をクリックします
※寸法記入時に小数点第一位まで表示されるようになります
STEP


- 寸法スタイル「Standard2026」が作成されました
- 寸法スタイルを選択し、「現在に設定」をクリックします
STEP


- レイアウト空間ので「1:40」のビューポートを作成します
- ビューポート内に寸法を引きます
- 寸法のオブジェクトのプロパティを確認すると作成した寸法スタイルで作成されてることが分かります
STEP


- 「1:20」のビューポートを作成します
- ビューポート内で寸法を記入します
- 寸法スタイルで「異尺度対応」にチェックしてたので、尺度の違うビューでも用紙に対して同じ文字高さで寸法を記入できます
※モデル空間では1:40の寸法文字高さは1:1の文字高さ2mmX40=80mmで表示されており、1:20の寸法文字高さは1:1の字高さ2mmX20=40mmで表示されています
まとめ
- 図面の尺度が変わっても、文字や矢印の大きさを一定に保てる
- 1/10、1/50、1/100など異なる尺度でも同じ寸法スタイルを使用できる
- 毎回倍率を調整する手間がなくなる 寸法の見た目を統一でき、図面が見やすくなる
異尺度対応の寸法スタイルを設定しておけば、尺度ごとに文字サイズや矢印サイズを変更する必要がなくなり、どの図面でも統一された見やすい寸法を作成できます。
一度設定してテンプレートに登録しておくことで、毎回の図面作成がよりスムーズになり、作業効率を大幅に向上させることができます。


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