「AutoCAD3D」で、まずはどうやってモデルを描くの?
「プリミティブ」で「基本モデル」を描きます。
「プリミティブ」とは、「原始的な」、「素朴な」という意味で、直方体や円柱などの基本的な3Dモデルを作る機能のことを言います。
この記事を読む前に「基礎知識編」「基本操作編」を読むとよりAutoCAD 3Dが理解できます。
AutoCADを本格的に勉強したい方は、こちらの参考書がおすすめです。
「プリミティブ」でソリッドを作る
プリミティブで「円柱」を作ってみます。
コマンドエイリアス「CY(CYLINDER)」入力し、エンター。
「底面の中心点を指定」で中心点をクリックで決定。
「底面の半径を指定」で半径17(任意値)と入力し、エンター。
「高さを指定」で高さ300(任意値)と入力しエンター。
円柱が完成します。
「円」を「XY平面上」に描き、Z軸方向に押し出して円柱を作ります。
プリミティブの種類
「プリミティブ」には、以下の種類があります。
- 直方体
- 円柱
- 球
- ポリソリッド
- トーラス
直方体
「直方体」の作り方です。
コマンドエイリアス「BOX」で、「直方体」の3Dモデルが作成できます。
「XY平面」に「四角」の「縦横の長さ」を入力し、Z方向に「高さ」を入力して作ります。
「直方体」を使った作成例を紹介します。
直方体を2つ作成し、「和演算」で合成することで「L曲げ」を作成できます。
直方体を作成し、「シェル」を使うことで箱のような形状を作成できます。
油圧装置の油タンクを作るときに便利です。
「和演算」「シェル」の説明は、以下の記事を参照してください。
円柱
「円柱」の作り方です。
コマンドエイリアス「CY(CYLINDER)」で、「円柱」を作成します。
「XY平面」に「円」の「半径」を入力し、Z方向に「高さ」を入力して作ります。
「円柱」を使った作成例を紹介します。
円柱に「シェル」を使うことで、「丸パイプ」の3Dモデルを作成できます。
円柱を作成し、直方体と「差演算」で合成することで「バカ穴」を明けることができます。
「差演算」「シェル」の説明は、以下の記事を参照してください。
球
「球」の作り方です。
コマンドエイリアス「SPH(SPHERE)」で、「球」を作成できます。
「球」の中心を指定し「半径」を入力して作ります。
「球」を使った作成例を紹介します。
球を「シェル」で中身を空洞にし「スライス」で半分に切断すると「半球キャップ」が作成できます。
「スライス」の説明は、以下の記事を参照してください。
ポリソリッド
「ポリソリッド」の作り方です。
コマンドエイリアス「POLY(POLYSOLID)」で、「ポリソリッド」を作成できます。
3D版「ポリライン」のような機能で、設定した「高さ」「幅」のソリッドを作成できます。
「ポリソリッド」を使った作成例を紹介します。
幅5mmのポリソリッドを一定間隔に配置します。
配置したソリッドを「差演算」で合成すると、「5mm」間隔を空けた板を作成できます。
「5mm」隙間を置いたパネルの作成などに便利です。
この形状は「スライス」でも作成可能ですが、「ポリソリッド」で差合成した方が手間が少ないです。
「差演算」の説明は、以下の記事を参照してください。
トーラス
「トーラス」の作り方です。
コマンドエイリアス「TOR(TORUS)」で、「ドーナツ」形状の3Dモデルを作成できます。
「中心」「外形の半径」「円の半径」を指定して作ります。
「トーラス」を使った作成例を紹介します。
トーラスを使うことでアイボルトを作成できます。
まとめ
「プリミティブ」で「基本モデル」を作成する方法の紹介でした。
- 「プリミティブ」で基本モデルを作る
- 直方体
- 円柱
- 球
- ポリソリッド
- トーラス
具体的なモデルの描き方を知りたい方は下記の記事もお読みください。
油圧装置を最初から最後までモデルで描く手順を説明しています。
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