モデルの作り方は分かったけど、どうやって使うの?
モデルを組み合わせて油圧装置を作りましょう。
- 基点に配置して「移動ギズモ」でモデルを移動する
- オブジェクトスナップを使用して配置する
- 透過性や「X線」で見えない部分の配置をする
- 「ワイヤーフレーム」で触れない位置のモデルを移動する
- 機器の配置が終わったら「配管」を描く
この記事を読む前に「基礎知識編」「基本操作編」を読むとよりAutoCAD 3Dが理解できます。
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基点に配置して「移動ギズモ」でモデルを移動する
「移動ギズモ」の使い方を説明します。
図のタンクのモデルに機器の取付穴を追加します。
タンクフタの角を基点に「円柱」コマンド(CYLINDER)で取付穴を作ります。
「移動ギズモ(赤緑青の矢印)」でモデルをX軸方向に移動します。
Y軸方向にも移動します。
位置が決まったら「差演算」コマンド(SUBTRACT)でフタから円柱を引きます。
取付穴が作成できました。
同じ要領で他の取付穴も作成します。
Mねじの取付穴の場合は、ねじの外径の穴を作成します(ねじのモデル作成が手間のため)。
オブジェクトスナップを使用して配置する
オブジェクトスナップを使用して配置します。
図のモデルの取付穴の位置に機器を配置していきます。
ソケットのモデルを用意します。
「移動」コマンド(MOVE)とオブジェクトスナップを使用します。
ソケットの取付面の中心を基点にし、取付穴の中心に移動します。
他の機器も同様に配置して完成です。
「透過性」や「X線」で見えない部分の配置をする
表示スタイル「X線」の使い方を説明します。
タンク内を編集したいとき、図の表示スタイルだとタンク内の状態が視認できません。
画面左上の表示スタイル「X線」を選択します。
モデルの表面が透けて、タンク内が視認できるようになりました。
ストレーナのモデルを用意します。
「移動」コマンド(MOVE)とオブジェクトスナップを使用して、タンク内に配置します。
タンク内にストレーナが配置できました。
表示スタイルは「VSCURRENT(VS)」コマンドでも変更できます。
「透過性」の使い方を説明します。
タンクのブロック内のモデルのプロパティを表示し、「透過性」に「ByBlock」と入力します。
ブロックを保存したら、タンクのブロックのプロパティ内の「透過性」を選択します。
「透過性」に「80」と入力してエンターで決定します。
モデルが透けるのでタンク内の編集を行えます。
今回は、モデルをブロック化して「透過性」を追加してますが、ブロック化せず直接モデルに「透過性」を追加できます。
- メリット…設定をする必要がない
- デメリット…全部のモデルが透明になる
表示スタイル「X線」は、とにかく透明にしたいときに使います。
- メリット…部分的に透明にできる
- デメリット…設定をする必要がある
「透過性」は、一部を透明にして作業性を上げたいときに使います。
透過性の値は0~100で設定でき、100に近いほど透明になります。
「ワイヤーフレーム」で触れない位置のモデルを移動する
「ワイヤーフレーム」で触れないモデルを編集しましょう。
図のタンク内の機器を編集したい場合があります。
このまま選択しようとすると手前のタンクが選択されてしまいます。
画面左上の表示スタイル「ワイヤーフレーム」を選択します。
モデルのソリッドが消えて、ワイヤーフレームになります。
タンク内の機器を選択することができます。
削除・移動・編集を行います。
機器の配置が終わったら「配管」を描く
「配管」を描きましょう。
機器の配置が終わったら、配管やホースを作成します。
配管のモデルを作成して、油圧装置が完成します。
まとめ
「油圧装置の3Dモデルの描き方(各モデル配置)」の紹介でした。
- 基点に配置して「移動ギズモ」でモデルを移動する
- オブジェクトスナップを使用して配置する
- 透過性や「X線」で見えない部分の配置をする
- 「ワイヤーフレーム」で触れない位置のモデルを移動する
- 機器の配置が終わったら「配管」を描く
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