配管とホースのモデルはどうやって作るの?
スイープを使えば簡単ですよ。
- 配管のモデリング方法
- 「同一平面上のホース」のモデリング方法
- 「同一平面上にないのホース」のモデリング方法
この記事を読む前に「基礎知識編」「基本操作編」を読むとよりAutoCAD 3Dが理解できます。
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配管の3Dモデルの描き方
「配管」のモデリング方法を説明します。
図の継手(黄)から継手(緑)に繋がる配管(紫)のモデルを作ります。
作業がしやすいように違う位置に移動します。
「距離計測」コマンド(DIST)でXYZの距離を測ります。
X=230、Y=-33.5、Z=167.05と距離が分かりました。
継手(黄)からY軸方向に33.5mmの線分を引きます。
継手(緑)からZ軸方向に167.05mmの線分を引きます。
STEP5、STEP6で引いた線分を繋げます。
この配管経路だと途中の機器に干渉するので、配管経路を変更します。
STEP7の線分をY軸方向に50mm移動します。
STEP5の線分をSTEP7の線分に繋げます。
同様にSTEP6の線分をSTEP7の線分に繋げます。
「フィレット」コマンド(FILLET)で曲げR42mmを作成します。
継手(緑)側は曲げを作るのに長さが足りないので手を加えます。
継手(緑)のZ軸方向の線分上の任意の位置に「円」を描きます。
STEP7の線分と「円」の中心を線分で結びます。
違うアングルから見ると図のようになっており、曲げRの距離が確保できました。
「フィレット」コマンド(FILLET)で曲げR42mmを作成します。
配管経路が作成できました。
配管経路を「結合」コマンド(JOIN)で繋げます。
配管の外径の円を配管経路で「スイープ」してモデルを作ります。
配管を油圧装置の位置に配置して完成です。
「同一平面上のホース」の3Dモデルの描き方
「同一平面上のホース」のモデリング方法を説明します。
図のような同一平面上にあるホースのモデルを作ります。
ホースの端部のモデルに線分を配置します。
斜めの方のホースに作成した線分を図の位置に移動します。
線分端部の青いグリップにカーソルを合わせると出るメニューの「長さ変更」を選択。
線分の長さを変更して、図のように交差させます。
画面下部のオブジェクトスナップ内の「仮想交点」にチェックを入れます。
STEP5の線分の端部を交点に移動させ、「仮想交点」の位置でクリックします。
図のように交点を決定します。
「フィレット」コマンド(FILLET)で曲げ(今回は半径R230)を作成します。
線分を「結合」コマンド(JOIN)で繋げます。
ホースの外径の円を「スイープ」してモデルを作り完成です。
3D空間では交差していないが、現在のビューで交差しているように見える二つのオブジェクトを仮想交点でスナップする機能です。
今回は、同一平面上で線分は交わっているが「仮想交点」じゃないとうまく交点をスナップできない。
STEP9で、フィレットに使用する線分の長さで作れない大きさの半径にするとフィレットが作成できない。
フィレット半径は「↓」キー入力で表示するメニューで変更できますす。
作成できる半径になるまでR500、R400、R300…と設定を変える必要がある。
作成できる半径でないと線分はフィレットされません。
「同一平面上にないホース」の3Dモデルの描き方
「同一平面上にないホース」のモデリング方法を説明します。
前項目の「同一平面上にあるのホース」のSTEP5の状態にします。
正面にビューを切り替え、「仮想交点」で線分を交差させます。
「仮想交点」を使うと、正面では交点で交差し、斜めビューでは線分の方向を保持できる。
斜めの線分上の任意の位置に「円」を配置します。
「円」の中心と垂直の線分を繋げます。
「フィレット」コマンド(FILLET)で曲げを作成します。
STEP4で配置した「円」の部分にも「フィレット」コマンド(FILLET)で曲げを作成します。
この位置で斜めのホースが垂直のホースに向かって曲がり始めます。
線分を「結合」コマンド(JOIN)で繋げます(ホースが曲がりながら繋がってます)。
ホースの外径の円を「スイープ」してモデルを作り完成です。げ(今回は半径R230)を作成します。
まとめ
「配管、ホースの3Dモデルの描き方」の紹介でした。
- 配管のモデリング方法
- 「同一平面上のホース」のモデリング方法
- 「同一平面上にないのホース」のモデリング方法
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